Week 36 2017.05.01-2017.05.07
Topic: Phase5(収穫最盛期)
【先週Week35のおさらい】
★茎の太さ: 0.82cm (達成ならず)
★Top50cmの葉面積: 0.15m^2(達成ならず)
【今週Week36の数値目標】
☆茎の太さ: 0.85 cm~
☆Top50cmの葉面積: 0.16m^2~
茎径とTop50cmの葉面積は、先週からほぼ変化なく,目標値の数値を達成出来ませんでした。また,尻腐れ率が増加してしまいました。葉の過繁茂が原因と考え,今週は葉かきを多く行う(上から14枚程度にそろえる)こととしました。また,先週と同様1果房最大2果まで摘果し,樹勢の回復を試みます。温度設定の変更はありません。
Week36-Check
Week36終了時の生体情報に基づく生育診断
【生育状態の変化】
・茎の伸びが非常に大きくなりました。
・下位葉が非常に大きくなり,Top50cmの葉面積が増大しました。
【理想個体との比較】
・茎の太さがかなり小さくなりました。
・Top50cmの葉面積と個体葉面は小さくなりました。
・積算LAIが大きくなりました。
【先週との比較】
・茎の伸びが大きくなりました。
・Top50cmの葉面積が大きくなり,個体葉面積・積算LAIが大きくなりました。
・生殖/栄養 バランスは0.93となりました。
※生殖/栄養 バランスは,生育スケルトンに表示されていません。
詳しい情報はレポートをご覧ください。
Week36のレポート
Week36の環境データ
【先週との比較】
(日射) ・先週比で屋外の積算値は+1.9MJ/㎡と維持で、アメダス平年比では1.09倍と平年より少し多い状態でした。
・4週連続で多い状態が続いています。 (温度) ・先週比で屋外の平均は+3.0℃の20.4℃でした。
・アメダス平年より+2.2℃高くなりました。
・屋内の温度は平均で先週比+1.2℃の23.0℃となりました。 (CO2) ・先週比で160.7ppmと大幅増加しました。 (飽差) ・光合成が盛んな午前中(D1)は目標の3~7g/㎥の範囲でした。
・正午以降は8g/㎥を越えていました。
【制御設定との比較】
(温度)
・N1以外は時間帯別に設定範囲の中にはあるものの上限値近い推移でした
・日格差(D2-N1)は数字上 7.7℃(先週8.8℃)
・N1について外気温が高く達成できませんでした(今後も同様ですが設定は継続)
・最高温度が30℃を越える時間が5/4-5で多くありました
(CO2 )
・施用はしていたので値が高いのは良いが少し高すぎでした
・可能性としてセンサの異常または別制御(タイマ等)が動作している可能性※要確認
環境計測 集計結果(日単位 最近2週間、1時間単位 1週間)
収穫、生育、環境の推移(週単位)
栽培アドバイザーからのコメント
【今週の評価】
★収穫が少なく、細い状態が続いています。 ・日射量が連続して多く、外気温も高めではありますが日中の環境としては適切だと思います ・スラブ内の水分やECは先週より増えて数値的には適切に思います ・ただし、収穫や肥大が伸びていないため、光合成または転流・分配が十分にできているとは思えません ・伸長量が適切であるものの茎系より増えているので、夜温~朝方の温度高さが影響しているものと思います
・樹勢回復と尻腐れ対策として行った葉かき、摘果の効果は、もう少し様子見です
【次週へのアドバイス】
★今週の天気予報は曇りが多めで、気温もさらに高くなっています。 http://www.jma.go.jp/jp/week/342.html。樹勢と根量回復のために日中温度下げ、呼吸抑制に夜間の側窓あけを(現状の倍ぐらい)
★制御ポイント ・樹勢回復と尻腐れ対策のために温度下げと遮光をお勧めします
・萎れが多いなら遮光カーテンですが、部分的萎れ対策として植物体の群落のムラがないように
・設定は日射量の大幅低下を見込み1℃さげをお薦めします。
・尻腐れの状況が潅水量が多いレーンが改善したとのことで、今週は他のレーンも量を増やすことを試すとのことですが、日射に合わすことと養分も必要ですのでECの下げすぎには注意してください
Week36の潅水データ
Week36-Action
Week37-Plan
Week36まとめと来週Week37活動予定
「週1オンラインミーティング」と「学生ミーティング」から決定しています。
詳しい情報はこちらからご覧ください。
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