Week 40 2017.05.29-2017.06.04
Topic: Phase5(収穫最盛期)
【先週Week39のおさらい】
★尻ぐされ果率1.71%(達成!!)
【今週Week40の数値目標】
☆尻ぐされ果率2.68%未満
早朝の湿度が高く裂果の原因になっていると考えたため、D1換気を1度下げに設定
Week40-Check
Week40終了時の生体情報に基づく生育診断
【生育状態の変化】
・茎の伸びがかなり大きくなり、過去最大となりました。
・茎の太さは2週間連続で小さくなりました。
【理想個体との比較】
・茎の伸びが大きくなりました。
・茎の太さが小さくなりました。
【先週との比較】
・茎の伸びが大きくなりました。
・茎の太さが小さくなりました。
・Top50cmの葉面積が小さくなりました。
・生殖/栄養 バランスは1.01となりました。
※生殖/栄養 バランスは,生育スケルトンに表示されていません。
詳しい情報はレポートをご覧ください。
Week40のレポート
Week40の環境データ
【先週との比較】
(日射) ・先週比で屋外の積算値は+8.7MJ/㎡と微量減少でほぼ維持、アメダス平年比では1.31倍と平年より3週連続でかなり多い状態でした。 (温度) ・屋外の平均気温は先週比で+2.0℃の23.0℃で、アメダス平年より+1.5℃高くなりました。
・屋内の温度は平均で先週比+1.4℃で維持の24.7℃となりました。 (CO2) ・校正されたことで正しい値になりました。中濃度で維持されています。 (飽差) ・目標は3~7g/m3の範囲ですが、乾燥気味でした。
【制御設定との比較】
(温度)
・樹勢が回復しつつも高温が続くので、換気温度を下げる方針。特に裂果、尻ぐされ対策として午前前半の湿度下げを狙って設定し、実施継続。
・結果は、日中を中心に外気温より高い状況で、D2は限界の30℃付近となり管理としてはNGでした。
(湿度)
・週平均ではD1前半の湿度は3%程度下げられましたが、温度が上がったためと思われます。天窓は開いている状態でしたので設定変更効果はなかったと思われます。
環境計測 集計結果(日単位 最近2週間、1時間単位 1週間)
収穫、生育、環境の推移(週単位)
栽培アドバイザーからのコメント
【今週の評価】
★収穫も樹勢も少し落ちました。特に、高温が影響して徒長していると思います。 ・日射量が多い状態も続いていますが、温度が外気より高い状態が続いていることが原因です。 ・尻ぐされは減少したということで、数値上は総潅水量は適切に思えます。 ・ただし、裂果は増加していることで、高温と潅水時刻が原因に思います。
【次週へのアドバイス】
★今後も、尻腐れや裂果を回避することを目標に、温度下げとこまめな潅水管理を中心に管理を継続してください。
・今週の天気予報は晴れが多めで、気温も高くなっています。高温障害に気を付ける。 http://www.jma.go.jp/jp/week/342.html
★制御ポイント ・環境は最大限に温度下げを行い、ミストなしでは外気温に近づけてください。天窓など最大に開いているか再確認してください。 ・まだ、側窓を閉めているということですが、朝の気温上昇防止と湿度下げのため、夜間も50%以上開けることをおススメします。
・特に、最高気温が30℃を越えると光合成や着果にも影響でますので、ミストの制御の見直しをオススメします。
・今後、梅雨となるので、蒸し込みやカビ系の発生防止として、側窓の調整による換気はこまめにすべきです。
・晴れるとしおれる可能性もありますので、雨が続いた後の晴れはカーテンを活用ください。
・スラブECは現在良い状態ですが、今後雨で調整しにくくなるので、現状を維持ください。
Week40の潅水データ
Week40-Action
Week41-Plan
Week39まとめと来週Week40活動予定
「週1オンラインミーティング」と「学生ミーティング」から決定しています。
詳しい情報はこちらからご覧ください。
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