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Week 42 2017.06.12-2017.06.18

Topic: Phase5(収穫最盛期)

【先週Week41のおさらい】

★茎の伸び:17.1cm(-21%)→達成

★茎の太さ:1.06m(+19%)→達成

★Top50cmの葉面積:0.16m^2→未達成

【今週Week42の数値目標】

☆茎の伸び:<21.7cm

☆茎の太さ:>0.89cm

☆Top50cmの葉面積:>0.17m^2

 

Week42-Check

Week42終了時の生体情報に基づく生育診断

【生育状態の変化】

・中位葉面積、下位葉面積が大きくなり

 Top50cmの葉面積は理想個体に近づきました。

・茎の太さは2週間連続で太くなり、過去最大となりました。

【理想個体との比較】

・茎の太さが太くなりました。

・Top50cmの葉面積に大きな違いはありませんが、積算LAIが大きくなりました。

【先週との比較】

・茎の太さが太くなりました。

・Top50cmの葉数が大きくなり、平均節間長が大きくなりました。

・Top50cmの葉面積が大きくなりました。

 

Week42のレポート

今週のレポートの注意事項

今週は、開花花房の進展速度、花房形成速度、生殖/栄養バランスの値がありません。理由は、最終収穫予定果房に到達したので、通常の栽培と同様に摘花をはじめたためです。

ただし、今後のバランス管理のうえで、どれぐらい栄養成長に傾くのかなどを数値として実証していくことにしました。そこで、摘花・摘芯はしないで、次週から開花確認を行う方針(新規着果はさせない)となりました。

次週からは、花房形成速度、生殖/栄養バランスの値が復活します。

 

Week42の環境データ

【先週との比較】

(日射) ・先週比で屋外の積算値は+30.3MJ/㎡と大幅増加、アメダス平年比では1.51倍と大幅増です。平年なら梅雨時期のためだと思います。 (温度) ・屋外の平均気温は先週比で+1.2℃の22.8℃で、アメダス平年より0.3℃低くなりました。

・屋内の温度は平均で先週比+0.9℃で減少の24.2℃となりました。 (CO2) ・換気が多い日中に高い状態となって、再度故障又は校正が必要そうです。ミストの影響かと思われます。 (飽差) ・目標は3~7g/m3の範囲となりました。

【制御設定との比較】

(温度)

・梅雨時期で日射量低下や高温続き対策として温度を下げる方針でした。 ・結果は、内外気温差が減っているので、対応(主にミスト)の効果はあるのかと思います。

・ただし、一部に30℃以上であり、まだ気温差も1.4℃あるので改善努力をオススメします。(昨年実績だと内外差を1℃以内にできています)

(スラブ内温度)

・参考レベルですがスラブ内温度を表示してみたところ午後に最高温度に達する様子です。これは西日の影響ではないかと考えられます。高温では酸素の吸収が妨げられます。今更かもしれませんが、西日対策を検討してみてください。尚、尻ぐされ対策として肥料(カルシウム)を根から吸わせるのは、夜間となります。その場合は、少しスラブ温度が高めでも大丈夫です。裂果対策とのバランスが難しいですが、ご検討ください。

 環境計測 集計結果(日単位 最近2週間、1時間単位 1週間)

 

Week42の潅水データ

 

栽培アドバイザーからのコメント

【今週の評価】

★収穫へったものの樹勢もほぼ維持でした。植物体の管理が適切だったためと思います。 ・日射量は大幅に増え、温度も上がりましたが、実質の光合成量は増えたようです。これらは個重も増え、蕾(花)が多い(6つ)状態であることからもわかります。

・ただし、収穫量が減っているので、あまり効果的に使えていない状況なのが残念です。尻腐れが増加しているとのことで、カルシウムが実に届いていないと思います。

【次週へのアドバイス】

★収穫最終に向けて、現在の着果を確実に収穫するように管理を継続してください。

・最終収穫にむけて成長は止める(果実に回す)時期になります。果実品質向上のため最終収穫段の1~2段ぐらい上までは摘花での対応をオススメします。  (→この点は、生育バランス管理の実証とするため摘芯しないとのことで決定)

・梅雨時期とはいえ晴れが続いていましたが、今週は雨マークです。ただし、気温が高いので注意です。http://www.jma.go.jp/jp/week/342.html ・尻腐れと裂果が同時に起こっている状況から、水は十分で、カルシウム不足の可能性が高くなります。そのため、ECを高める(いま、かなり低め)こともオススメします。

★管理(制御)ポイント ・基本的に温度下げを行い、外気温に近づけてください。ミストで30℃以下には下げられるはずです。 ・日中は変化が激しくなりますので、しおれに注意しながら、夜間は裂果に注意しながら潅水管理をしましょう。 ・尻ぐされ対策では、カルシウム散布はしないようですので、温度対策と葉かき等で蒸散速度を抑えるトライ、さらには、養液のECを高めることをためしてください。

収穫、生育、環境の推移(週単位)

 

Week42-Action

Week43-Plan

Week41まとめと来週Week42活動予定

「週1オンラインミーティング」と「学生ミーティング」から決定しています。

 

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