Week 43 2017.06.19-2017.06.25
Topic: Phase5(収穫最盛期)
【先週Week42のおさらい】
★茎の伸び:17.2cm(+1%)→達成
★茎の太さ:1.2cm(+14%)→未達成
★Top50cmの葉面積:0.24m^2(+55%)→達成
【今週Week43の数値目標】
☆廃棄の尻ぐされ率1%未満
☆Top50cmの葉面積:>0.16m^2
Week43-Check
Week43終了時の生体情報に基づく生育診断
【生育状態の変化】
・茎の太さは先週と比べて,非常に小さくなり理想個体に近づきました。
・茎の伸びが2週間連続で大きくなりました。
【理想個体との比較】
・茎の太さと伸びに大きな違いはありません。
・Top50cmの葉面積に大きな違いはありませんが、積算LAIが大きくなりました。
【先週との比較】
・茎の太さが非常に小さくなりました。
・茎の伸びが大きくなりました。
Week43のレポート
Week43の環境データ
【先週との比較】
(日射) ・先週比で屋外の積算値は-52.3MJ/㎡と大幅減少、先週が平年比1.5倍でしたので大きな減少となっていますが、アメダス平年比では0.98倍と平年並です。梅雨時期の天気となりました。 (温度) ・屋外の平均は先週比で+0.6℃の23.4℃で、アメダスでは平年より0.3℃低くなりました。
・屋内の温度は平均で先週比+0.7℃で24.9℃となりました。日射が減って昼温が上がらなくなりましたが、雲が多く夜温が上昇しました。
(CO2) ・換気にも関わらず高いので、校正が必要な状態のままです。 (飽差) ・飽差は目標の3~7g/m3の範囲となりましたが、湿度が10%弱上昇しています。
【制御設定との比較】
(温度)
・梅雨時期で日射量低下や高温続き対策として温度を下げる方針でした。 ・結果は、外気温差は広がり、対応は不十分だったと思われます。
・ミスト活用が主な手段でしたが、雨や曇りでミストが動かなかったこと、曇が多くて夜~朝も外気温が高い状態となったことが原因と思われます。
(湿度)
・湿度が昼夜ともにあがってきました。梅雨時期の特徴ですが、ハウス内は通気性確保を心がけ、植物体のムラ、葉のかさなり、さらに撹拌扇で空気を動かすことをオススメします。また、雨が続く場合は晴れの日を狙って予防防除をお忘れなく。
環境計測 集計結果(日単位 最近2週間、1時間単位 1週間)
Week43の潅水データ
栽培アドバイザーからのコメント
【今週の評価】
★収穫が微増し、樹勢もほぼ維持でした。前週の蓄積とともに植物体の管理は適切だったと思います。 ・裂果が急増していました。特に、朝の湿度が高かった日に増えたものと思われます。 日射が強いと実の膨張が繰り返されることにより、表皮が弱くなっていることも考えられます。
・尻腐れについては、改善方向ではあるものの多い状態であり、カルシウムが果実に吸収されていないものと思われます。要因としては、全体量の不足か温度高いために蒸散速度が早く果実に回らないことです。
【次週へのアドバイス】
★収穫最終に向けて、現在の着果を確実に収穫するように管理を継続してください。
・裂果対策としては、やはり朝方の土壌水分の多さが気になります。次の日の天気も見ながら調整してください。また、果実温度の変化による膨張で表皮が弱くならないように、日射が直接果実に当たらないようにしておくことも重要です。
・梅雨時期らしく今週前半は雨・曇りマークですが、後半は晴れてかなり暑くなります。http://www.jma.go.jp/jp/week/342.html ・しばらく、雨天がつづいていたので、葉自体が柔らかくなっていることがあります。急な強日射は萎れの原因になるので、カーテンを活用してください。
★管理(制御)ポイント ・基本的に外気温差が広がらないように努力して、高温時はミストの活用をお願いします。換気も含む。(あつすぎると限界はあります) ・尻ぐされ対策としては、まずは、今の対応(養液EC上げ)で良いと思いますが、上の葉面積が増えるなら、果房裏の葉をとることも、葉かき時にご検討ください。
収穫、生育、環境の推移(週単位)
Week43-Action
Week44-Plan
Week42まとめと来週Week43活動予定
「週1オンラインミーティング」と「学生ミーティング」から決定しています。
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