Week 35 2017.04.24-2017.04.30
Topic: Phase5(収穫最盛期)
【先週Week34のおさらい】
★茎の太さ: 0.82cm (達成ならず)
★Top50cmの葉面積: 0.15m^2(達成ならず)
【今週Week35の数値目標】
☆茎の太さ: 0.85 cm~
☆Top50cmの葉面積: 0.16m^2~
茎径は前週比+11%と向上したものの、目標値の達成は出来ませんでした。強日射によって気孔が閉まる前に植物体から水分が放出されてしまい、乾燥ストレスを与えてしまった可能性があります。今週は、植物体が高温になり過ぎないように遮光カーテンを積極的に活用するほか、D1,D2の換気温度の設定を前週比で1度下げ、温室内温度の低下を目指します。また、樹勢の回復のため、中段以上の果房で1果房当たり2果に摘果します。 葉かきに関しては、収穫果実に光を当てるために各個体2枚ずつ行います。
Week35-Check
Week35終了時の生体情報に基づく生育診断
【生育状態の変化】
・茎の太さと伸びに大きな違いはありません。
・下位葉が非常に小さくなりました。
【理想個体との比較】
・茎の太さ伸びに大きな変化はありません。
・Top50cmの葉面積に大きな変化はありません。
【先週との比較】
・茎の太さがかなり小さくなりました。
・全葉数は大きくなりましたが,Top50cmの葉面積と個体葉面は小さくなりました。
・生殖/栄養 バランスはと0.49なり栄養成長傾向と判定されました。
・開花が遅延している可能性があります。
※生殖/栄養 バランスは,生育スケルトンに表示されていません。
詳しい情報はレポートをご覧ください。
Week35のレポート
Week35の環境データ
【先週との比較】
(日射) ・先週比で屋外の積算値は+11.9MJ/㎡と維持で、アメダス平年比では1.16倍と平年より多い状態でした。
・3週連続で多い状態でした。 (温度) ・先週比で屋外の平均は+0.8℃の17.5℃でした。
・アメダス平年より+0.5℃高くなりました。
・屋内の温度は平均で先週比+0.4℃の21.8℃となりました。 (CO2) ・先週比で75.8ppm増加しました。 (飽差) ・光合成が盛んな午前中(D1)は目標の3~7g/m3の範囲でした。
・正午以降は8を越えています。
【制御設定との比較】
(温度)
・日格差(D2-N1)は数字上 8.8℃(先週8.3℃)。
・日射増加を考えれば温度は維持できました。ただし、N1は外気も高く温度はさがりませんでした。
・夜温度下げのため側窓の調整をご検討ください。
(CO2 )
・細霧冷房で午前中の換気を減らすことを考慮して午前中を少し増やしました。
環境計測 集計結果(日単位 最近2週間、1時間単位 1週間)
収穫、生育、環境の推移(週単位)
栽培アドバイザーからのコメント
【今週の評価】
★収穫が大幅に減りましたが、細い状態が続いています。
・日射量が大幅増となり、外気温も少し上がりましたので環境的には適切です。
・スラブ内の水分やECが予定より下がっていると思われます。
・ただし、現在の状態は環境より着果負担や葉かき不足による影響にも見えます(EC下げ過ぎは影響あるかも)
【次週へのアドバイス】
★今週の天気予報は晴れが多めで、気温もさらに高くなっています。 http://www.jma.go.jp/jp/week/342.html。樹勢回復のために日中は温度下げ、夜間の側窓あけに配慮下さい。
★制御ポイント すでに夜間温度下げが難しい状況です。側窓をあけて下げるようにしてください。 尚、クイックドロップが難しいですが、日射により果実温度があがるので、気温によらず同様の効果があります。 逆に、果実温度が上がることによる裂果や日焼けに注意し、遮光カーテンを適切に使って下さい。
・CO2施用は低濃度で継続が理想ですが、ダクト不使用のため側窓が大きく開くなら、コストの面では停止してもよいと思います。
Week35の潅水データ
Week35-Action
Week36-Plan
Week35まとめと来週Week36活動予定
「週1オンラインミーティング」と「学生ミーティング」から決定しています。
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