Week 34 2017.04.17-2017.04.23
Topic: Phase5(収穫最盛期)
【先週Week33のおさらい】
★茎の太さ: 0.74cm (達成ならず)
★Top50cmの葉面積: 0.15m^2(達成ならず)
【今週Week34の数値目標】
☆茎の太さ: 0.85 cm~
☆Top50cmの葉面積: 0.16m^2~
茎径が細くなり,目標としていた樹勢回復を達成できませんでした。日射が急激に増大し,乾燥ストレスを与えてしまった可能性があります。今週は樹勢を回復させるために,今週設置された細霧冷房を積極的に使用します。温度は細霧冷房による効果を見込み,D1,D2の換気温度を上げました(CO2施用効果の増大のために可能な限り天窓を閉めたいです。)また,夜温を下げ,茎径増大を狙います。葉かきは1枚行います。
Week34-Check
Week34終了時の生体情報に基づく生育診断
【生育状態の変化】
・茎の太さわずかに大きくなりました。
・下位葉の葉が非常に小さくなりました。
【理想個体との比較】
・茎の太さがわずかに大きくなりました。
・Top50cmの葉面積に大きな変化はありません。
【先週との比較】
・茎の太さが小さくなりました。
・全葉数は大きくなりましたが,Top50cmの葉面積と個体葉面は小さくなりました。
・生殖/栄養 バランスは1.00となりました。
生殖/栄養 バランスは安定しています。
※生殖/栄養 バランスは,生育スケルトンに表示されていません。
詳しい情報はレポートをご覧ください。
Week34のレポート
Week34の環境データ
【先週との比較】
(日射) ・先週比で屋外の積算値は+1.7MJ/㎡と維持で、アメダス平年比では1.08倍と平年よりわずかに多い状態でした。
・2週連続で多い状態でした。 (温度) ・先週比で屋外の平均は同じ16.7℃でした。
・アメダス平年より+1.2℃高くなりました。
・屋内の温度は平均で先週比+0.2℃の21.4℃となりました。 (CO2) ・先週比で53.8ppm増加しました。 (飽差) ・光合成が盛んな午前中(D1)は目標の3~7g/m3の範囲でした。
・正午以降も平均は範囲内に入りました。
【制御設定との比較】
(温度)
・日格差(D2-N1)は数字上 8.3℃(先週7.9℃)。
・細霧冷房により温度が維持できました。ただし、N1は外気も高く温度はさがりませんでした。
・内外気温差が先週よりは改善しているため時間変更や側窓調整の効果はあったと考えます。
(CO2 )
・細霧冷房で午前中の換気を減らすことを考慮して午前中を少し増やしました。
環境計測 集計結果(日単位 最近2週間、1時間単位 1週間)
収穫、生育、環境の推移(週単位)
栽培アドバイザーからのコメント
【今週の評価】
★収穫が(比較的多めで)維持できています。
・地上部環境の最高気温が30℃以下にできたことと、飽差を維持できたことの効果があったと思います。
・小玉であることから着果負担は多いように見えます。
【次週へのアドバイス】
★今週の天気予報は晴れが多めで、気温もさらに高くなっています。 http://www.jma.go.jp/jp/week/342.html。樹勢回復のために日射が増えても日平均は少し低めで維持することをお勧めします。夜は下げる努力(側窓調整、コンクリート部の遮光等)を。細霧があるので設定は維持を推奨しておきます。
★制御ポイント 細霧(微霧)が空気中を漂うのが理想で、葉や果実が濡れないよう噴霧&休止時間を調整してください。目標湿度としては今週の日中75%程度で良いと思います。細霧冷房を導入したことで換気が少し減り、湿度もCO2も増やすことができます。 また、日射が強いと葉や果実の温度が上がり、転流は促進されます。ミストで濡れない前提ならば、午後の温度管理は低めにできれば、樹勢維持・根域改善にも効果があると思います。
Week34の潅水データ
Week34-Action
Week35-Plan
Week34まとめと来週Week35活動予定
「週1オンラインミーティング」と「学生ミーティング」から決定しています。
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