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Week 30 2017.03.20-2017.03.26

Topic: Phase4(収穫とバランス)

【先週Week29のおさらい】

★生殖/栄養 バランス:1.08 (目標達成)

★積算LAI: 1.59m^2/m^2 (目標達成ならず)

【今週Week30の数値目標】

☆茎の太さ: 0.9~1.2 cm

☆積算LAI: 1.65~1.83 m^2/m^2

 茎の太さを太くすること,今後の日射量増大に向けて積算LAIを増加させることを目標としました。D2の換気温度を1℃下げ、茎の太さの増大と、葉面積の増大を図ります。葉かきを1枚と先週と同程度少なくし,1週間に下位葉1枚程度の個体葉面積を大きするPlanを立てました。

 

Week30-Check

Week30終了時の生体情報に基づく生育診断

【生育状態の変化】

・中位葉・下位葉が非常に小さいと判断されました。

・茎の太さが3週連続で細くなりました。

【理想個体との比較】

・Top50cmの葉面積が非常に小さくなりました。

・茎の太さが細くなりました。

【先週との比較】

・茎の伸びが小さくなりました。

・個体葉面積と積算LAIが大きくなりました。

・開花花房の進展速度と花房形成速度はともに減少し,

 生殖/栄養 バランスは栄養成長傾向(1.03)と判定されました。

※生殖/栄養 バランスは,生育スケルトンに表示されていません。

 詳しい情報はレポートをご覧ください。

 

Week30のレポート

 

Week30の環境データ

【先週との比較】

(日射)

・先週比で屋外積算値は-18.3MJ/㎡と大きく下がりました。

・アメダス平年比では0.91倍と平年より少ない状態でした。

・2週連続で日射量増が続いたあとの急低下になっています。

(温度)

・先週比で屋外の平均は+0.2℃の9.6℃でした。

・アメダス平年より-1.0℃下がりました。

・屋内の温度も平均で先週比-0.4℃の20.3℃となりました。

 主に昼温の低下によるものです。

(CO2)

・先週比で16ppm増加しましたが誤差範囲で維持です。

(飽差)

・光合成が盛んな午前中(D1)はほぼ目標の3~7g/m3の範囲。

・急変化(±3g/m3 /5分以上)は正午周辺で3~6回有りました。

・換気動作とともに少し強めの風(3m/s以上)があったためです。

【制御設定との比較】

(温度)

・ほぼ設定範囲でした

・D1温度下げ効果はあったようです(日射低下もあり)

(CO2 )

・設定範囲でした ・低濃度で維持できていると思われます。  ★制御ポイント  春は屋外気象の変化が激しい時期です、日照時間がへっても積算日射量としては増えることが多くなりますので、潅水量の調整に注意が必要です。(日射比例推奨)

 また、この時期は天窓だけでは温度が下げられなくなり、側窓が増えてきます。この実証ハウスでは、外気温が15℃を越えると、ハウス内は天窓を開けていても30℃を越えることが多くなります。側窓利用のタイミングを捉えておいてください。(ここの側窓操作は手動です)

 環境計測 集計結果(日単位 最近2週間、1時間単位 1週間)

収穫、生育、環境の推移(週単位)

栽培アドバイザーからのコメント

【今週の評価】

★収穫が大幅増加しながら、細い状態が続いています。 ・先週より日射量が大幅に減り、平均温度が0.4℃下がっていますが、着果負担によるものと考えられます。(あとでわかったのですが。。。潅水不足も原因と思われます) ・茎径回復まで温度下げを維持しつつ、着果負担の調整をお勧めします。

【次週へのアドバイス】

★今週の天気予報は曇りが多めですが晴れる日もあります。  http://www.jma.go.jp/jp/week/342.html ・中期的には積算LAIを確保するにしても、引き続き日射が減ったままになることを考慮して、樹勢維持のため夜温のみ0.5℃程度下げることを提案します。​

 

Week30の潅水データ

 

Week30-Action

Week31-Plan

Week30のまとめと来週Week31活動予定

「週1オンラインミーティング」と「学生ミーティング」から決定しています。

 

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