Week 28 2017.03.06-2017.03.12
Topic: Phase4(収穫とバランス)
【先週Week27のおさらい】
★生殖/栄養 バランス: 0.39 (目標達成ならず)
★積算LAI: 1.44m^2/m^2 (目標達成ならず)
【今週Week28の数値目標】
☆生殖/栄養 バランス: 0.8~1.2
☆積算LAI: 1.72m^2/m^2
Week27は3/1の早朝に暖房が停止したことにより,生育状態が急激に変わってしまった。温度設定はWeek27から変更せず,樹勢の回復を図った。また,葉かきを1枚といままでより少なくし,1週間に下位葉1枚程度の個体葉面積を大きくし,理想個体の積算LAIに近づけるPlanを立てました。
Week28-Check
Week28終了時の生体情報に基づく生育診断
【生育状態の変化】
・Top50cmの葉面積が非常に小さくなりました。
・上位葉・中位葉が非常に小さいと判断されました。
【理想個体との比較】
・個体葉面積が非常に小さくなりました。
・Top50cmの葉面積が非常に小さくなりました。
・茎の太さがわずかに細くなりました。
【先週との比較】
・茎の伸びがわずかに小さくなりました。
・開花花房の進展速度が非常に大きくなり,
生殖/栄養 バランスは栄養成長傾向(1.08)と判定されました。
※生殖/栄養 バランスは,生育スケルトンに表示されていません。
詳しい情報はレポートをご覧ください。
Week28のレポート
Week28の環境データ
【先週との比較】
(日射)屋外の積算値は先週比+8.7MJ/㎡と連続で上がりました。 アメダス平年比は1.27倍と平年より多い状態でした。 松山アメダスでは115MJ/㎡と2週連続で100MJを越えました (温度)先週比で屋外の平均は+0.1℃の8.3℃でした。 アメダス平年比では-0.2℃とほぼ平年並みの状況でした。 屋内の温度も平均で先週比+0.4℃の20.5℃となりました。 昼夜平均的に0.4℃前後上昇しています (CO2)先週比で+10.3ppmとほぼ維持(誤差範囲)でした (飽差)光合成が盛んな午前中は目標の3~7g/m3の範囲でした。 急変化(暫定基準 ±3g/m3 /5分)は、日射が特に多かった 2/11,2/12のD2に数回ありました。
【制御設定との比較】
(温度)日格差(D2-N1)は数字上 10.8℃(先週10.5℃)
環境制御としては目標通りとなっています。
飽差急変化は3/11-12にありました.
弊社制御動作に伴うもので、開度調整が必要と思えます。
(CO2 )D1_2 555ppm, D2_1 463ppm, 日中平均 508ppm
環境制御としては目標通りとなっています。 ★制御ポイント 引き続き日射が増えて換気が多くなってきました。
換気窓が全閉する瞬間が一番飽差変化が大きくなります。 開度だけでなく動作幅・時間などの調整を行います。 換気量確保のために風下側を少し開けておく方法も 環境が安定する可能性があります。
環境計測 集計結果(日単位 最近2週間、1時間単位 1週間)
収穫、生育、環境の推移(週単位)
栽培アドバイザーからのコメント
【今週の評価】
★収穫が戻りながら、一部で細い状態となっています。 先週より日射量が増え、平均温度が0.4℃上がっていますが、 樹勢は(細めのまま)維持となっています。 着果負担が多かったためと思いますが、 収穫(摘果)もすすんだこと、 また、日較差も維持できたことで、 生殖成長に傾いたように見えます。
【次週へのアドバイス】
★今週の天気予報も、晴れと曇りで、 気温も平年前後で変化があるようです。 http://www.jma.go.jp/jp/week/342.html 少し日射が減りながらも同じ気温が続く前提で、 次の収穫段の着果数が2~3個/房であること、 積算LAI確保のため葉かきを控えるとしても、 樹勢維持のため温度は0.5℃程度下げることを提案します。
Week28の潅水データ
Week28-Action
Week29-Plan
Week28のまとめと来週Week29の活動予定
「週1オンラインミーティング」と「学生ミーティング」から決定しています。
詳しい情報はこちらからご覧ください。
全やり取りを記録したFacebookを公開しています。
Facebookはこちらから→ 愛媛大学トマト栽培実証チーム Facebook
(詳細はメンバー登録が必要です。)